数える・比べる・仲間にする。遊びや暮らしの中で試し、気づいたことを一緒に話すことが、最初の一歩になります。
家庭学習は、暮らしの続きから。
幼児の家庭学習は、ドリルや学習アプリを選ぶ前から始められます。おやつを人数分配る、同じ形の積み木を探す、絵本の絵を見て話す。生活や遊びの中に、数・形・ことばを考える入り口があります。
「何歳だから、ここまで」と量を決めるより、いま何を面白がっているかを見てみましょう。知育の時間を増やすこと自体を目的にせず、子どもが見つけたことを共有する時間として考えてみてください。
最初に決めるのは、終わり方。
「一つ試したらおしまい」など、短く区切ります。好きな遊びへ戻れる見通しがあると、親子で始めやすくなります。
年少と年中、入口と広がりの違い。
3〜4歳の年少では、身近なものを見つける、数える、集める経験から。4〜5歳の年中では、その経験を使って、数を合わせる、複数の条件で分ける、理由を考えることへ見方を広げます。どちらも、年齢だけで一律に決まる内容ではありません。
年少の例同じ数を見つける
年中の例合わせた数を考える
年少の例同じ形を探す
年中の例形を組み合わせる
4歳は両方の対象に重なります。分かりやすい入口から楽しんでも、新しい問題を試しても構いません。簡単に見える課題でも、「違うやり方があるかな」と深めることができます。
準備は少なく、3つの小さな手順で。
身近なものを、一つ選ぶ。
お皿、積み木、絵本など、家にあるものから始めます。教材をそろえることより、子どもが内容を分かるかを大切にします。
答えを教える前に、待ってみる。
「どう思う?」と聞いてから、指さしや動きを見ます。困ったら「端をそろえてみようか」など、確かめる方法を一緒に探します。
日常の別の場面で、試してみる。
画面で3個を選んだら、積み木を3個持ってくる。絵本で見た道具を家で探す。同じ内容を別の場面で経験します。
アプリ・紙・実物を、役割で選ぶ。
| 教材 | 取り入れやすいこと | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| Web学習 | 問題をすぐ開き、選ぶ・動かす。 | 操作で考えを表せるか。会話しやすいか。 |
| 紙の教材 | 描く、線を引く、塗る。 | 絵や文字が見やすいか。手の操作が難しすぎないか。 |
| 積み木・実物 | 触る、並べる、立体を動かす。 | 安全に扱える大きさか。遊びへつなげられるか。 |
教材を一つに絞る必要はありません。形を触ってから画面で見つける、画面で数を見てから紙に丸を描くなど、別の方法へつなげます。まなびはこの中のWeb学習の一つで、実体験を置き換えるものではありません。
始める前に、親子のペースを確認。
- 子どもが「やってみたい」と思える内容か。
- 1問など、短い区切りで終われるか。
- 正誤だけでなく、考え方に目を向けられるか。
- 保護者の準備や予算が、続けられる範囲か。
取り組まない日は、散歩や絵本、おままごとも選べます。「昨日より多くできたか」で毎日を評価しないようにしましょう。疲れや気分、遊びへの興味は日によって変わります。
操作がうまくいかない場合は、内容の難しさと分けて見てください。答えは分かっていても、細かい場所を押したり、移動したりすることに困る場合があります。保護者が操作を手伝って、考える部分を一緒に楽しんでも大丈夫です。
最初の家庭学習、よくある質問。
幼児の勉強は、いつから始めればよいですか?
身近な遊びや会話から触れられます。紙の問題やアプリを開始する時期は一律ではありません。興味と、親子が無理なく試せる様子を目安にしてください。
集中できないときは、どうしますか?
問題数を減らす、内容を実物に戻す、別の時間にするなどを試します。嫌がる場合はお休みにしても構いません。集中時間を能力の評価にしないことを大切にします。
無料体験は何を確かめるためのものですか?
問題の内容、操作、親子で話せるかを確かめるためです。年少・年中それぞれ9問あり、学力や将来の可能性を判定するテストではありません。
文部科学省 幼稚園の教育内容等・幼稚園教育要領(平成29年告示)を参照。遊びを通して学ぶ考え方と、ひとりひとりの違いを大切にする姿勢を踏まえています。
家庭での声かけ、手順、教材比較はまなび編集の実践例です。国が推奨する学習時間・課題や、入試の必須事項を示すものではありません。